鳥取・三朝温泉旅行記【3日目】三徳山三佛寺、旧倉吉線の廃線跡

 

 

 

前回【2日目】のつづき

 

 

3日目。

この日は午後からお天気が崩れる予報だったので、早めに行動開始!

 

今日のスケジュールは…

三徳山三佛寺へ。

その後、旧倉吉線の廃線跡を辿るコース。

 

昨日は大自然満喫プランでしたが、今日はしっとり和風で時代を感じるプランとなっております。

 

 

ところで、宿のお食事がとてもおいしいのですが私たちには量が多くて…

昨夜から2人とも苦しくなってしまいました(;_;)

 

私は目の下になんか水泡みたいのが現れた…笑

怖いスッピン、失礼します

 

せっかく湯治に来たのにこれでは食べ過ぎで逆に体調壊してしまうと思い、今朝は朝食をパスすることに。

消化活動に時間がかかり、お昼になっても全然お腹が空かず…

この日は夕食までほぼ何も食べずに過ごしました。

 

三徳山は修験道の霊場なので、ここを訪れる間だけでもプチ断食できてよかったのかな…?

食事処を探したりする必要がなくなって、サクサク行動できたのもよかった。

 

 

 

もののけ姫にも登場!?日本遺産・三徳山三佛寺へ

三徳山三佛寺までは宿から車で約15分

山間の渓谷沿いに車を走らせると、入口があります。

 

駐車場から入口へ向かう橋。

 

 

あれ!なんだこれ!?

一瞬ギョッとしたら、ヤマセミ(山翡翠)の銅像でした。

 

カワセミの仲間の中で一番大きいそうで、渓流に生息してるそうです。

モノトーンのモヒカンスタイル、可愛い…♡

Wikipediaより拝借

 

 

さて、入口に着きました。

 

実はこの数日後に、毎年恒例の「火の祭典」が行われる予定でした。

祭りでは火柱が30メートルにも上る護摩焚きや、火の上を素足で歩くという火渡り神事も行われるそうで、

この日は火起こしに使う木の枝葉を大量に運び入れてるところでした。

とっても興味があった(むしろ火渡りやってみたい)のですが、残念ながら明日帰郷ということで断念しました(T_T)

 

熱そう…!!

三朝温泉公式HPより拝借

 

本堂までのチケットを購入。

怪しいお札もいただきました。

 

 

ここでちょっと…

三徳山三佛寺・投入堂について

三徳山は1300年前に開山し、修験道の霊場として守られてきた聖地。

「眼・耳・鼻・舌・身・意」の六根の感覚すべてを研ぎ澄まし、「六根清浄」を極める修行の場として人々から信仰されてきました。

 

三徳山三佛寺は天台宗のお寺。

山道に沿って貴重な文化財ともなっている歴史的お堂がいくつもあり、

最終到達地となる三佛寺奥の院である「投入堂(なげいれどう)」を目指します。

 

この写真を見て見覚えある方は、ジブリ好きかもしれません。笑

それもそのはず、ここは映画「もののけ姫」でアシタカの故郷の村の集会所的お堂…のモデルになった場所!

 

ジブリが公式にここがモデルと言ってるわけではありませんが…

日本各地の美しい地域をモデルに作られた映画なので、宮崎駿監督がここをモチーフにしていても全く不思議ではありません(^^)

 

こちらもご参考に…

 

 

~投入堂の伝説~

今の奈良県に、役小角(えんのおずぬ)という修行僧がいました。

彼は鬼神を従え、空を飛ぶこともできたと言います。

 

ある日、聖地と修行の場を求め3枚の蓮の花びらを

「神仏にゆかりのある所に落ちよ」と空に投げたところ、

その1枚が三徳山に落ちました。

 

役小角が三徳山に行ってみると、険しく切り立った崖の中腹にぽっかりと空いた大穴がありました。

役小角はここにお堂を建てることに決めました。

 

しかし、それは簡単なことではありません。

役小角はまず山のふもとでお堂を造ることにしました。

 

そして完成したお堂の中に蔵王権現(ざおうごんげん)をお祀りし、「蔵王殿」と名付けました。

さらに役小角は蔵王殿の前で座禅を組み、お経を唱え始めると…

次の瞬間、その大きなお堂を持ち上げて放り投げたのです。

すると、お堂は崖の大穴にすっぽりと収まったのでした。

 

蔵王殿はいつしか、役小角が不思議な力で投げ入れたことから

「投入堂(なげいれどう)」と呼ばれるようになったのだそうな。

 

おしまい

 

 

これが、三徳山三佛寺のはじまりと言われています。

 

実はこの投入堂、建築方法が未だに謎なんだそうです…

やはり役小角の不思議な力によるものなんでしょうか…?

ピラミッドと同じく興味深いですね(゜.゜)

三朝のラドン温泉もそうですが、この辺りは不思議な伝説が多いので、個人的には何らかの形では宇宙人が関与していると信じています。(←本気)


 

 

さてさて…

投入堂の伝説までお伝えしておいて難ですが、今回は投入堂まで行っておりません。

 

何でかと言うと、投入堂は標高900メートルの三徳山の頂上に鎮座しており、

登るにはそれなりの装備が必要なのに加え、近年、滑落事故も多数発生しているとのこと!

 

まぁ私は装備さえちゃんとすればヒョイヒョイ登れる自信は全然あるのですが(←本当だよ)

母は完全にムリなので…(←平地でもキツいときあるから)

1人で待たせるわけにもいかないしということで、今回は本堂のお参りまでとなりました。

 

投入堂へ行かれる方は、装備などしっかり事前にご確認されて行ってください。

三徳山公式ホームページ

 

 

 

しかし本堂まででもけっこうな数の階段はある…

 

途中、「皆成院」というお寺の入口でこんな大きなお数珠を発見!

「百八煩悩転生大念珠」

 

煩悩の108つあって、下に引っ張ると上から珠が1つずつ落ちてきます。

カチカチ心地よい音と振動で無になれそうです。

 

誰もいなかったらずっとやっていられそうだった…

 

 

こんな心得を書いた紙も置いてありました。

 

 

 

「心の持ち方」

一、腹を立てるより許すほうがよい

二、憎むより愛するほうがよい

三、不平を言うより、感謝するほうがよい

四、愚痴を言うより、喜ぶほうがよい

五、りきむより、任せるほうがよい

六、威張っているより、謙虚なほうがよい

七、うそをつくより、正直なほうがよい

八、喧嘩するより、仲良くするほうがよい

 

皆成院さんには宿坊もあって、写経や座禅などの体験もできるそうです。

 

 

まだまだ階段昇ります。

 

宝物殿の前まで来ました。

ここで護摩焚きが行われるようで、木の囲いと燃やす枝葉がセットしてありました。

 

まだ昇ります。

 

実は…

不覚にも、戻るときにこの大きな階段を降りていたら左首の付け根にバキッと電撃が走って

寝違えのような状態になってしまいました…!!(T_T)ガーン

 

久々の運転で緊張して首肩ガチガチだったのと、胃腸酷使で背中が固まってたところに、

着地の衝撃…

振り向くだけで痛い…(;_;)

 

本堂にお参りして、宝物殿を見たら…

 

投入堂遥拝所へと向かいます。

山に登らなくても県道から投入堂が見えるスポットがあるのです。

 

じゃん!

これだと全然どこかわからないですよね。

 

少しアップ

 

も少しアップで…

お堂の柱が見えましたね!

 

もう一度引きで見ると、こんな感じ。

改めて、すっごい所に建ってるなぁ~

 

じゃーん!

遥拝所には高性能の望遠鏡があります!(無料)

すごーい!バッチリきれいに見えました。感動です!

頭の中にはもののけ姫のテーマ曲が流れていました…

 

 

ということで、投入堂まで登らなかったものの、霊験あらたかな三徳山に入れてよかったです。

 

雨が降り始めそうだったので、次の目的地へと急ぎます。

 

 

 

旧倉吉線の廃線跡を辿る

次は、昔走っていた国鉄「旧倉吉線」の廃線跡を見に行きます。

(私はそんなに興味なく、母のリクエストです)

 

途中、野生のコスモス畑が♡

日本らしい景色、素敵です。

 

 

さてさて、旧倉吉線とは…

かつて倉吉駅から関金の山守駅まで約20kmを結んでいた国鉄の路線。

Wikipediaより拝借

 

昭和60年3月末で廃止となり、72年の歴史に幕を閉じました。

戦時中も走っていた歴史ある路線なんですね。

延伸する計画もあったそうですが、整備が進んだバスや自家用車といった交通手段に敵わず、廃線することに決まったそうです。

 

廃線後も、レールやホーム跡は部分的にそのまま残っています。

日本の田園風景の中に映えるということで、写真好きな若者にも人気なんだそうですよ(^ ^)

 

 

さて、泰久寺駅跡の観光案内所に車を停めて、歩くことに。

残念ながら観光案内所はこの日お休み。開いてるときは昔の写真などが見れます。

 

すぐ裏からレール跡が始まっていて、畑と田園だらけの中、しばらく歩きます。

お天気よかったら気持ちよさそうですが…

ポツポツ雨が降り出しました(^^;)

周りも誰もおらず、平日の昼間のこんな天気の中歩いてるのは私たちだけ…

 

 

泰久寺駅のホーム跡に到着!

なんか、雨なのもあってすごい不思議な感じ…

というか、ちょっと嫌な感じです。笑

 

待ってたら普通に電車が到着しちゃいそうで、乗ったら最後、現実には戻って来れない…

みたいなミステリー映画撮れそう。(←想像力ゆたか)

 

たしかに、ノスタルジックで幻想的な写真は撮れます。

 

さらに山守トンネルの方へしばらく歩くと…

 

雰囲気ある竹林とレール跡が。

 

写真だけ見ると本当に幻想的です。

映え写真目当てに人気スポットなのもうなずけます。

 

…が、私は「なんでこんなとこいるの…?」みたいな

違和感と帰りたい気持ちでいっぱいでした。笑

 

しかも、事前に「マムシ目撃情報あり!」との注意書きを見ていたのですが

母がそれらしき生き物を見て、恐怖倍増!!

 

とりあえず写真を撮って、もう帰ろうと言ってそそくさと駐車場に戻りました。

虫の知らせと言いますが、あのマムシももう帰った方がいいよ~と教えてくれたんだと思います。

 

その証拠に、発車したらすぐにけっこうな雨が降ってきました!

何はともあれ、お天気にも容赦してもらって周れたのでよかったです。

(マムシにも噛まれなかったしね…)

 

 

 

お部屋でゆっくりお弁当食

早めに宿に戻って、またラドン温泉三昧♨

 

この日はお部屋でお弁当食をお願いしていたので(そういうアレンジもできるんです)

窓際の大きなテーブルでゆったり、のんびりいただきました。

 

昨日の帰り、道の駅で買っておいた地酒とともに♪

中川酒造さんの「強力

フランスで開催される日本酒コンクール「Kura Master2024」でプラチナ賞を受賞しています。

ワインのようなフルーティーな香りが印象的なおいしいお酒でしたよ!

 

これまた事前に買っておいた、鳥取スイーツ。

宝製菓さんの「大風呂敷

信玄餅の蜜が二十世紀梨バージョンといったところ。

パッケージが可愛い…♡

 

 

 

今日も楽しかったー!!

 

明日は、倉吉の白壁土蔵群を見て帰ります!

次回【最終日】につづく

 

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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