前回【1日目】のつづき
三朝温泉で迎える朝。
眩しいほどの秋晴れです\(^o^)/
2日目のスケジュールは…
午前…鉱泥湿布体験
午後…浦富海岸の遊覧船と、鳥取砂丘
遊覧船と砂丘はお天気悪いとむずかしいので当初考えてたスケジュールを変更し、晴天のもと大自然を満喫することに♪
三徳川沿いをお散歩
まずは、今回とても楽しみにしていたイベントの1つ、鉱泥湿布へ!
後ほど詳しく説明しますが、三朝温泉病院で行われていて宿泊者は¥1500で受けることができるのです。
お宿から病院までは徒歩15分強。
川沿いをテクテクお散歩しながら向かいました。
お日様が気持ちいい〜
三朝町に流れているのは「三徳(みとく)川」
明日行く予定の「三徳山三佛寺」と同じですね。
お土産屋さんの中に、猫さん(^.^)
まるで置物のように鎮座していました。
しばらく行くと、素敵な日本建築が…
三朝温泉は昭和初期にすごく賑わっていたようで、その頃建てられたお宿の一部は有形文化財として今もなお現役で営業しています。
その頃、三朝温泉を舞台にした「三朝小唄」という映画も撮影されました。
あらすじは悲しい恋愛ストーリー。主人公の娘は売られてしまうことになり、ここ三朝で出会って一旦東京に帰る恋人に、それを言わずに見送って別れるという…
まだ見ておりませんが、あらすじ読んだだけでけっこう切なくなる内容です(T_T)
ちなみに、2011年にも元SPEEDの上原多香子ちゃん主演の映画「恋谷橋」も三朝温泉で撮影されました。
有形文化財の現役お宿「大橋」が、劇中で名前もそのまま出てきます。
こちらが「大橋」
本当にきれいな日本建築!
この建物と多香子ちゃん、美し過ぎるコラボレーションです。映画見ようかな(^^)
まるで、「千と千尋の神隠し」の油屋のよう。
記念にパチリ☆
行ったときは蟹漁の解禁まで2週間ほど早く、宿泊もまだ蟹プランはなかったのですが、
いつか蟹シーズンにまた行きたいです。
大橋の蟹コースもとても気になりますが(母が婦人画報で見たらしい)
その時期にこのお宿だとちょっと寒いかもね…なんて話しながら通り過ぎました。
反対岸からの姿も素敵だったのですが、残念なことに写真を撮り忘れました…
とにかく絵になるんです!三朝温泉。
ぽかぽかになって痛みが消えた、鉱泥湿布
そうこうしているうちに三朝温泉病院に到着しました!
ここはさすがラドン温泉地の病院ということで、温泉水を使った治療(健康プログラム)があるんですね。
院内には足湯もあるようでした。
鉱泥湿布とは…
粘土に三朝温泉の温泉水を混ぜて練ったものを、タオルでくるんで体の不調な部分に当てる温湿布。
腰痛・関節痛などにはもちろん、胸元に当てると気管支など呼吸器系にもよいそうです。
旅の間2回受けましたが、このときは
私は腰と子宮に、
母は膝裏と右股関節に、
当ててもらいました。(1回につき2箇所選べる)
こちらが湿布用の泥!
混ぜる機械が年季入ってて迫力あります~
これをたっぷりしゃもじですくって、
ガーゼにとん!
くるんで平らにならして…
さらに何重かに巻き巻き…
ちなみに、練ってるときで約80℃、
体に当てるときで約40℃ぐらいだそうです。
冊子によると、鉱泥湿布は保温効果が非常に高く、ホットパックと比べてもよりぽかぽかなんだそうな。
ベッドがたくさんあって、入院中の患者さんは毎日受けに来るのだとか。
腰と子宮に当ててもらい、横になって30分間置きます。
毛布もかけてくれました。
ぽかぽかで、ウトウト…
隣に母。
じわじわ温まってきて、とっても心地よく…
気付いたら爆睡してて、終了のアラームが…!
ぽっかぽか(o^^o)けっこう汗ばみます。
私は腰がとってもスッキリ!!
腰があるということを忘れそうなぐらい軽くなりました。
とくに母が、効果てきめん!!
この後、遊覧船に砂丘とけっこうアクティブに動いたにも関わらず、股関節が痛くならなかったと驚いてました。(いつもは痛いのでそんなに歩けない)
東京にもあったら週1で通うのに、と言ってました。
本当に。ラドン温泉水でなくてもよいので、同じような施設をぜひ作って欲しいものです…
温めるって本当に大事なんだなと改めて実感。
「冷えは万病の元」は真実ですね!
絶景&ちょっとアドベンチャー、浦富海岸の遊覧船
さて、病院からバスで倉吉駅へ行き、予約していたレンタカーに乗って海を目指します。
約1時間半ぐらい、トンネルをいくつも抜けて…
これまたすごく楽しみにしていた、
「浦富(うらどめ)海岸 島めぐり遊覧船」に来ました!
実はこの辺りの日本海側は、山陰ジオパークとして地質学的にも貴重な場所。
ここ浦富海岸は、約3000年前、日本海形成前の大陸の時代の花こう岩でできたリアス式海岸で、
きれいな海に、縞々模様の地層の小さな島々が浮かぶ景色から「山陰松島」とも呼ばれています。
あの舟に乗ります。
チケットを買う際に「今日はちょっと揺れます」と予告され、不安気な母。
終わった後の写真ですが…この遊覧船に乗りました。
それではいざ、出航!
実はこの前日、大荒れのため欠航となっていたそうで…
今日から乗船再開したのですが、午前は波がまだ高く、4メートルあってかなり揺れたそうです…(*_*)
4メートルって…
日本海、やはり舐めたらあかんですね…!
私たちの回もそこそこ揺れましたが、島々の間には入れて(波が高いと、出航したとしても遠くから眺めるだけになってしまう)ちょうど良い感じでした。
船長さんがジョークを交えながら楽しくガイドしてくれます♪
花こう岩が波に浸食されて、ぽっかり門のように穴が開いたものがあったり、
1つだけ火山岩でできた黒っぽい島があったり…
こちらは島々のなかで唯一、春になると菜の花が咲くのだそうです!
すごい近くに隣の島があるにもかかわらず、ここだけ。
風や鳥によって種が運ばれて移りそうなのに、不思議です…
それにしても海が本当にきれい!
イタリアのチンクエテッレを思い出します。
この辺りは海の透明度がとっても高いことで知られており、最高だと水深25メートルの底まで見えた記録もあるのだとか!
25メートルって…、学校のプールの距離ですよね。
す、すごすぎる…!
晴れた日の海の色は、鮮やかなエメラルドブルー。
「岩美ブルー」と呼ぶそうです。
前日に荒れた影響で少し濁ってて、海底スケスケの岩美ブルーは拝めませんでしたが、それでもきれい。
おだやかな遊覧を想像してたら予想外にアドベンチャー感も楽しめて、これはこれですごいよかったです!
土日限定でグラスボートも出ているので、またぜひ来たいです(^o^)
このクラゲの絵が妙に気に入り、最後にパチリ☆
地球を感じる、鳥取砂丘
そしてやってきました、鳥取砂丘!
今まで何度も鳥取に来たことはありましたが、砂丘は初めて。寅さんでチラッと見たぐらいです。
どのぐらいのスケールなんだろう…ワクワク。
ユネスコに登録されています。
「熱中症注意!」の看板も。夏は灼熱地獄だろうな~…
ここでちょっと…
鳥取砂丘、なんでできた?
中国山地の岩石が風化により砂となって川に流され、
海まで行くと沿岸流と波によって岸に打ち上げられ、
さらに海からの季節風で内陸へ運ばれ…
をずーっと繰り返しているうちに砂丘になったそうです。
後退したり、拡大したり、緑が繁ったり、さまざまな状態を経て今の形があるよう。
ちなみにこの地域には昔は火山もあったそうで、噴火の影響も受けて、砂に玄武岩も混ざっているのだそうな。
地球の歴史が感じられる場所ですね!
そして…
ジャーーーン!!
砂山の向こうには海。
一瞬茅ヶ崎のようですが、、違う違う。
夕暮れ時に近かったので、夕焼け見れたらいいね~なんて言ってましたが、
雲もかかっちゃってそんなにドラマチックな空は見れなかった…
途中にかなり高い山があって、これを越えるのか…と、けっこう気合がいりました。
砂漠のオアシス。
とにかく風が轟々とすごいんです!!
このとおり砂紋が。
でも、砂が重いのか…?海水で湿気があるのか…?
不思議と砂が上に舞ってこなかったです。
以前、アメリカ・ミシガン州のスリーピングベアデューンズ(Sleeping Bear Dunes)という砂丘に行ったときは目を開けていられないほど砂が待っていたのですが…
ほぉ…きれい…
こっちはさっき遊覧船に乗ってきた方面。
飛ばされそう〜!
写真だとわかりにくいのですが、ここからすごい急な下り坂になってて、砂なので降りれるし海岸まで降りてる人もいるのですが…
上がるの相当大変だと思う…(´・_・`)
しかも風が本当にすごい!!飛ばされる〜…
そして戻ってきた頃にはちょっと汗ばむぐらい、いい運動でした!
防砂林の看板。
ここでもやはり近隣には砂が飛んでくるので、いろいろ対策考えてるんですね。
ちなみに、前回触れた民藝の父・吉田璋也は、砂丘の保全運動もしていたそうです。
今まさに激変している地球。これまでも変化してきた鳥取砂丘はこれからも長い年月をかけて姿を変えていくことと思います。
その先にも、自然と私たち人間が調和して生きていける姿があることを心から願います。
砂丘を出たところには、タカハマカフェという素敵なカフェが。
隈研吾が設計したおしゃれな建物です。
隣にけっこう大きなお土産センターもあって、そこで食べたソフトクリームがおいしかった(^.^)
母は20世紀梨、私はコーヒーフレーバーを。
鳥取といえば大山乳業の「白バラ牛乳」が有名。
関東でも成城石井などで置いてますが、県内のミルク系スイーツはけっこう白バラの牛乳を使ってるのが多いです。
ここのソフトクリームもたしかそうだった…
それから鳥取はスタバがずっとなかった県で有名ですが、
そのせいかコーヒーをけっこう推してて、砂丘の砂に見たてた粉コーヒーや、
最終日の記事で書きますが「すなば珈琲」というカフェがあったり…
なかなかおもしろいんです。
このあとは、宿へ帰ってラドン温泉とおいしいお食事にたっぷり癒されました(^.^)
この夜はしゃぶしゃぶ懐石でした。
次回は、三徳山三佛寺と旧倉吉線の廃線跡を見に行きます。
【3日目】へつづく
今日も最後までお読みいただきありがとうございました☆
山陰銘菓 どじょう掬いまんじゅう(20世紀梨味)
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