〈旅エッセイ ~コロナ禍のイタリア留学〉3:いざフィレンツェへ

 

 

 

搭乗ゲートを抜けていよいよ機内に入ると、思った通り席はガラガラ!

周りを見渡しても、目に入る乗客は私を入れて4人ほど…

 

人生でこんな経験ができるなんて…まるで夢のようだ。

ある意味、ファーストクラス(乗ったことないけど)より貴重ではないか!

超レアな状況に、不謹慎ながらもワクワクが止まらない。

 

 

もちろん席にゴロンと横たわることもできるし、

テレビ画面の調子が悪かったのでCAさんに伝えると、

あっさり「好きな席に移動していいですよ~」と言われた。

 

ちなみに航空会社はKLM(オランダ航空)。

 

実は、ここに至るまでには2回の変更があった。

最初はスイスエアで5月のフライトを予定していたが、コロナで欠航。

次にエアフランスで取ったものの、これまた欠航。

3度目の正直で取れたのがKLMだった。

 

ところで、「航空会社には相性がある」というのはイタリアで出会った仲間の言葉だが、私も大いに納得している。

何か運のような目には見えないご縁があるような気がしてならない。

 

例えば私はエアフランスが好き(センスが良いし、機内食もおいしいし、CAさんもみんな親切丁寧だから)だが、

それにもかかわらずエアフランスでのフライトは、いつも何かしらトラブルが起こる。スムーズにいかない。

フランスは霧やストが多いから…とはよく言うが、そのせいだけではない気がする。

 

今回KLMは初めての利用であったが、こんなコロナの真っただ中に私を運んでくれたのだから、相性も良いに違いない。

留学エージェントの方のお話ではフィンエアーや中東系の航空会社がコロナ禍でも運航しているとのことだったので、その辺もくまなく調べてみたが私の場合はKLMしかなく、これにもなんか勝手にご縁を感じている。

 

しかしこの仮説は検証するにはまだ利用回数が足りないので、引き続きいろんな航空会社を利用して相性を見極める必要がある。乞うご期待だ。

 

 

そんなわけで、満を持してのKLMのフライト。

CAさんはやはり大柄・金髪の北国らしい方が多く、年齢層もけっこうベテランクラス(のように見える)が揃っている。性格もなんかおおらかそうだ。

ガラガラなので客席で社用のiPadの充電をしたり、CAさんたちで雑談をしているが、全くいやな感じがしない。

 

空港でのあの不穏な雰囲気はどこへやら。

みんなマスクこそちゃんとしているけれど、機内は和やかで緊迫した空気は感じられず、むしろ守られているようで安心した。

 

しばらくして飛行機は離陸。

さらに軌道に乗って安心したら、さっきの母との別れを思い出して急に涙が出てきた。

 

長くなるのでここでは割愛するけれど、うちは家庭がちょっと複雑だったこともあって母と私の関係はとても微妙だ。

今回このような状況の中、初めて日本とイタリアというけっこうな距離を長期に渡って隔てることとなり、今まで感じたことのない想いが出てきたのだ。

 

自分でもびっくりするぐらい、このフライトの間中止まらないのではないかと心配になったぐらい、たくさん涙が出た。

 

アフリカ系と思われる小さな女の子が機内を元気に走り回ってて、私の席まで来て不思議そうに眺めてまた走り去っていく。

 

このままずっと泣き続けてアムステルダムに着いてしまうのはもったいないので、気を紛らわそうと、機内で読もうと決めて持ってきた「星の王子さま」を取り出す。

 

私が言うまでもなく、世界中で愛されているすばらしい本だ。

まず挿絵がなんとも可愛らしい。

王子さまをはじめ、キャラクターがみんな魅力的だ。

そして、大切なことがたくさん書かれている。

小学生で初めて読んだときは全く意味がわからなかったけど、今では将来子どもに読ませたい本ナンバーワンである。

 

 

読書をしてはゴロゴロ…

 

気付けば窓の外はツンドラ地帯。

地球も惑星の1つなんだな~…と感じる不思議な光景が広がっていた。

 

 

 

機内食もとても良かった。

コロナでサービス縮小していたため、簡単なパスタとサラダだったけれど、このくらいがちょうど良かった。

 

ゴールドのカトラリーや、プリントの柄が可愛い。

 

夜は大きなお菓子袋をもらった。遠足みたい…

 

朝はホットスナック。キッシュみたいでおいしい。

 

 

そんなこんなでフライトを満喫してたら、アムステルダムのスキポール空港に到着!

 

噂どおりとっても広くて、荷物が多かったので移動が大変だった…

乗り換えの待ち時間は、5時間もある。

 

コロナにもかかわらずけっこう人がいて、お昼寝スペースのような場所もなかったので、少しだけ散策してあとはずっとベンチで待つしかなかった。

 

さすがオランダ、いたるところにチューリップ屋さんがある。

 

これ、なんと全部造花!クオリティが高くて本物にしか見えない。

 

球根は本物。見たことない大きいのもあった。

 

マスクの自販機もちゃんとあった。

 

 

それより何より、スキポールで一番驚いたのが入国審査の人の穏やかさだった!

いつもあの場って意味もなくドキドキしてしまうのだが、

カウンター2つ、どちらのお兄さんもニコニコしている…!

 

あの場で笑顔のスタッフなんて今まで見たことなかった(大体は不愛想か厳しい人が多い気がする)ので、これには衝撃だった。

さすがオランダ、幸せ水準の高い国である。

 

さて、そんなこんなでやっとこさ搭乗の時間。

フィレンツェまであと少し…!

すでに相当疲れているが、最後まで気は抜けない。

 

 

 

…とここで、へつづく

 

 

 

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