【体験談】妊娠中・産後に多い痔の悩み ①|日帰り手術「ジオン注射(ALTA法)」を受けてみた感想と費用まとめ

 

 

 

※ 記事は、全3回にわたってお届けします!

 

【体験談】妊娠中・産後に多い痔の悩み ②|大腸検査〜日帰り手術までのリアルレポ

【体験談】妊娠中・産後に多い痔の悩み ③|術後の痛み・排便・性行為のこと、そして再発しないために

 

 

妊娠中・産後に多い「痔(ぢ)」の悩み。

実に7割もの女性が経験しているといわれます。

 

実際に多くの妊婦さんや産後ママたちがこのお悩みを抱えていて、

マタニティマッサージをしている私のサロンでもよく話題になります。

 

便秘やいきみ、産後のホルモンバランスの変化などで悪化しやすいのに、

「恥ずかしくて病院に行けない…」と悩む方が本当に多いですよね。

 

私自身は出産経験はありませんが、悩みを抱えるひとりでした。

 

結論から言うと──

日帰り手術をして本当によかった!です。

 

今回は、手術を迷っている方や、

妊娠中・産後の方の参考になればと思い、

症状から病院探し、費用、そしてリアルな術後までを正直にレポートします。

 

少し恥ずかしい話も出てきますが、

同じように悩む方の背中をそっと押せたらうれしいです。

 

 

目次:

今回 ①では、1〜5までをお届けします!

  1. 私の症状と、手術に踏み切るまでの経緯
  2. 名医がいる!女性も安心の小田原おしりとおなかのクリニック
  3. 切らずに治す!「ジオン注射(ALTA療法)」
  4. 初めての肛門科診察、恥ずかしい?
  5. 治療費は?保険適用で実際いくらかかった?
  6. 痔の日帰り手術前に受けた大腸検査の体験談
  7. 痔の日帰り手術【前夜】食事制限と下剤の注意点
  8. 日帰り手術【当日】麻酔から手術の流れまで
  9. 手術後のリカバリー中に起きたハプニング
  10. 準備しなくて後悔した3つのアイテム
  11. 痛みと腫れ、いつ引く?
  12. 術後の排便はいつから痛みなくスムーズに?
  13. 性行為はいつからできる?
  14. 手術してよかった!と感じる理由
  15. 再発させないために気を付ける、5つの予防法
  16. まとめ

 

 


1. 私の症状と、手術に踏み切るまでの経緯

 

子どもの頃からの体質

肛門の大きさには個人差があるそうで、私のは生まれつき小さめだったのかもしれません。

 

3〜4歳ぐらいの頃、いきんで切れて皮膚が伸びてしまったことがあり、

それ以来、肛門に小さなたるみがありました。

 

痛みもない時期も長く、「まぁ大丈夫か」と放っておいてしまったのです。

 

中学〜高校あたりから便秘がちになり、切れて出血することが増えましたが、

いわゆる「いぼ痔が外に出て強烈な痛みに悶える」ような症状はなかったため、

病院に行くところまでは行かずにいました。

 

悪化のサインに気づいた瞬間

ところが36歳を過ぎてから、体の変化が押し寄せ、

白髪や骨盤底筋の衰えを感じるようになると、痔の症状も悪化。

拭いても出血が止まらないことが増え、せっかくトイレで出してもテンションが下がる日々が続きました。

 

出口のポニョ(皮膚のたるみ)も大きくなり、傷の痛みも強く感じるように…

 

手術を決めるきっかけになったのは、サロンのお客さまから聞いた体験談でした。

 

その方は、入院して大変な思いをされたそうで、

「早めに治療した方がいい」と具体的に勧めてくださいました。

 

情報として教えてもらったのは主に2つ──

名医のいる病院と、「ジオン注射(ALTA法)」という切らない治療法。

これを知って、意外とハードル低いのかも?と思い始め、

本当に受診するか考え始めました。

 

 

とはいえ、そこから実際に動き出すまでは半年ほどかかりました。

面倒くささと、「まだ大丈夫だろう」という気持ちが邪魔をして、

行動が先延ばしになってしまったのです。

 

が、春先に恋人ができたことが(てへ)背中を押しました。

「おパンティを汚してる場合じゃない!」と自分に喝を入れて、ついに受診へ。

 

もっと早く行っておけばよかったと、強く思いました。

 

 

※妊娠中の方へ

妊娠中や授乳中は、「ジオン注射(ALTA法)」を含め、麻酔の関係で手術も受けられません。

ただ、薬や注入タイプの処置だけでも受診する価値はあります。

あとで触れますが、軟膏でかなり楽になるケースもあるからです。

 

 


2. 名医がいる!女性も安心の小田原おしりとおなかのクリニック

 

最初に教えてもらったのは、横浜の有名な「松島病院」でした。

評判や実績から心は動いたものの、横浜は私にとって少し遠く、

待ち時間も長いとのことで躊躇していました。

 

もっと気楽に行けるところがないかと検索していると、

小田原にある「小田原おしりとおなかのクリニック」が見つかりました。

 

なんと、院長先生は以前に「松島病院の大腸肛門センターに出向し、

大腸内視鏡での手術、また痔核・痔瘻・裂肛などの肛門疾患の治療をしてきた」とのこと。(プロフィールより)

当時のご経験を活かしながら、現在は地域に根ざした診療を行われています。

 

「小田原で松島病院レベルの治療が受けられるなんて…!」と感じたのが、

私がこのクリニックを選んだ大きな理由です。

 

 

しかも小田原駅から徒歩3分という好立地。

 

行ってみるまでは「女性でも受診しやすいのかな?」と不安でしたが、

実際は女性の患者さんも多くて、想像していたよりずっと安心できました。

院内の雰囲気も清潔で、ホームページの印象通りのきれいさでした。

 

結果的に「ここにしよう!」と即決して、予約を取りました。

(ちなみに予約はLINEでできて便利でした。生活の合間に手軽にできるのもポイント高し)

 

 


3. 切らずに治す!ジオン注射(ALTA療法)とは

ジオン注射(ALTA療法)の針のイメージ

1つの痔核に4カ所に分けて注射します

 

お客さまから教わった「ジオン注射(ALTA療法)」とは、

いわば「切らない治療」の一つです。

 

内痔核に薬を注入して、痔核に流れ込む血流を減らし、

痔核を硬くして粘膜に癒着させる──

そうすることで、脱出を抑え、症状を改善する方法です。

 

痛みを感じにくい部分に注射するため、日帰り治療が可能で、

傷口の出血や痛みが少ないのがメリット。

 

薬剤としては硫酸アルミニウムカリウム水和物やタンニン酸などが使われ、

ALTA(アルタ)と言う名前で呼ばれることもあります。

 

2005年から保険適用となった比較的新しい治療法で、

手軽さが特徴ですが、副作用として一時的な出血や痛み、

発熱が起こることもあります。

 

また、効果が安定するまでには3〜6ヶ月程度かかると言われます。

(私の場合は術後1ヶ月でかなり快適になりましたが、個人差があります)

 

日帰りで受けられる点は魅力ですが、術後の通院は必要です。

手術そのものだけで完了、と言うわけではないことは押さえておきましょう。

 

 

!妊娠中・授乳中の方へ!

ジオン注射(ALTA法)を含めた痔の手術は、残念ながら妊娠中や授乳中に受けることはできません。

授乳が終わって体調が落ち着いてから、医師に相談してみてください。

 

また、先ほども触れたように、軟膏だけでもかなり良くなる場合があるので

一度診察を受けてみるのはおすすめです。

 

 


4. 初めての肛門科診察、恥ずかしい?

小田原おしりとおなかのクリニック

初診は4月下旬。

LINEで予約して、受付はスムーズ。

院内は清潔でスタッフの皆さんも丁寧でした。

 

診察の流れは一般的で、問診票・血圧・体温測定のあと、呼び出し番号で呼ばれます。

(氏名で呼ばれないのも安心!)

 

診察室に入ると看護師さんが数人いて、ちょっと驚いたものの、

院長先生以外は女性スタッフのみだったので、安心しました。

 

 

恥ずかしさについては正直あります。

でも、ここまで来たら「まな板の鯉」

 

服や下着を下ろすのも、看護師さんが手際よくサポートしてくれますし、

皆さん慣れているので過度に気にする必要はありません。

 

私も最初はドキドキしましたが、実際は診察・撮影・説明までが淡々と進み、

恥ずかしさは次第に薄れていきました。

 

診察では、事前に了承のもと患部の写真を撮ります。

本当はその写真を見せながら状態を説明してほしかったのですが、

自分からいろいろ聞く必要がありました。

ここは医師によって対応に差があるかもしれません。

 

私の場合は、「軟膏で様子を見る」か「手術をする」かという選択を提示され、

ジオン注射の説明や日帰り手術の可否、費用などを矢継ぎ早に質問していきました。

 

医師からは、私の場合、内側のいぼ痔はジオン注射で対応し、

外側にたるみがある箇所は切除して縫合するという、

「ALTA併用痔核根治術」が適していると説明を受けました。

 

 

手術前には大腸検査が必須とのことで、診察後に別室で看護師さんと、検査と手術のスケジュール調整も行いました。

(混雑状況によっては、初診から手術まで数週間〜数ヶ月かかることもあるので、

スケジュールは余裕を見て考えてください)

 

 

また、この受診の段階で処方された軟膏(ジェル注入タイプの「ボラザG」など)はかなり効果があり、

腫れや出血が目に見えて改善することもありました。

 

妊娠中などで手術がむずかしい方でも、まず受診して軟膏を試すだけでも十分価値があると思います。

 

痔に効く塗り薬ボラザG軟膏

 

 


5. 治療費は?保険適用で実際いくらかかった?

 

気になるお金の話。

 

私の場合は、ジオン注射に加えて外側のたるみを切って縫う工程もあったので、

保険適用(3割負担)で約¥25,000でした。

 

病院からは、

ジオン注射だけだと2万円前後、

痔ろう根治術など複雑な手術は3万〜4万円前後(3割負担)という説明がありました。

 

麻酔の有無や使用薬剤、術式の違い、炎症の状態などで金額は変動するので、あくまで目安として捉えてください。

 

 

「高い」「安い」は個人の価値観次第ですが、

私としては近場で清潔な施設、女性スタッフが多く安心して任せられることを優先したため、

この金額は妥当だと感じました。

費用表を渡され、内訳の説明も受けられたので安心感がありました。

 

 


 

ここまでが、私が手術に踏み切るまでの流れと、初診〜治療法・費用についてのレポートでした。

 

正直に言うと、病院に行くまでがいちばん腰が重いものです。

 

でも、一度受診してみると「もっと早く来ればよかった」と思う人がきっと多いはず。

 

 

次回 では、大腸検査から手術当日までの様子、

手術準備や当日の空気感、術後のちょっとしたハプニングや

「準備しなくて後悔したアイテム」などを詳しくお伝えします。

 

リアルな体験レポなので、役に立つことがあれば嬉しいです!

 

【体験談】妊娠中・産後に多い痔の悩み ②|大腸検査〜日帰り手術までのリアルレポ

 

 


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この記事についての質問や、同じ悩みを経験された方のエピソードをぜひ聞かせてください。

コメント欄、またはコンタクトフォームから、お気軽にご連絡どうぞ(^ ^)

 

マタニティマッサージ

 

私は、茅ヶ崎のアロマサロン「ミリラッサ」の店主です。

 

妊娠中・産後のお疲れには、直接的な肛門治療ではありませんが、

アロマトリートメントもお役に立てるかもしれません。

 

アロマの香りと手のひらのやさしさで、リラックス。

血流が整うと、お通じ改善の一歩になることも。

 

不安をため込まず、少しでも心が軽くなるお手伝いができたらうれしいです。

詳しくはサロンページをご覧ください。

 

マタニティマッサージ

産後マッサージ

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました⭐︎

 

 

 

 

 

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