妊娠中はお腹が大きくなるにつれて、心身ともにいろいろな症状が出てきがち。
マタニティマッサージはそのような不調をやわらげるためにとても役立ちますが、
赤ちゃんへの影響なども気になるところ。
とくに、
いつ受けてよいのか?
時期によってダメなことはあるのか?
よく聞かれるので、記事にしてみました。
「体がつらくてマッサージを受けたいけれど、いつから・いつまで受けてよいのか知りたい!」
という妊婦さんのお役にたてればうれしいです。
マタニティがメインのアロマサロンで長年セラピストをしている私が、
リアルかつ信頼できる情報をお伝えします(^^)
マタニティマッサージとは?どんな効果が期待できる?
マタニティマッサージとは、妊娠中に起こるマイナートラブルを解消するためのマッサージのこと。
整体院や鍼灸院での「マッサージ」もありますが、
この記事では、私がサロンで行っている施術「アロマオイルトリートメント」についてお伝えしていきます。
妊娠中に出てきやすい症状
むくみ、肩こり・腰痛、こむら返り(足がつる)、眠れない、心が不安定になる(イライラ、悲しみなど) etc…
週数によっても違いますし、もちろん個人差は大きいのですが、
妊娠中はこんなにたくさんの症状が出てくる可能性が!
私のサロンで行っているのは、精油を使ったアロマオイルトリートメント。
妊娠中でも使用可能な精油を使い、アロマの香りを楽しんでいただきながら、
キャリアオイルに希釈したものを直接お肌に付けて、全身のリンパを流します。
体勢は妊婦さん仕様にシムス位で、お腹が苦しくならないようにしたり
精油の使い方やカウンセリング時のハーブティーなどなど、胎児に影響がないよういろいろ配慮しています。
いつから受けられる?
うちでは、基本的にはボディの施術は妊娠16週(5カ月)からお受けいただけます。
一般的に、この時期には胎盤が完成して安定期に入ります。
つわりなどもひとまず落ち着き、文字通り状態が安定してくる時期なので
トリートメントも安心して受けられる、ということです。
た だ し !
身体の状態は本当に個人差があるので、16週でもまだ胎盤が完成し切ってない場合や、
悪阻(つわり)がずっと続いてる、という方も少なくありません。
その場合はまだ控えた方がよいでしょう。
施術にあたっては禁忌項目もあり、週数に関係なく
・経過が順調であること
・主治医の先生の許可が取れていること
を大前提で行っています。
これらがOKで16週以降であれば、うちのサロンでは施術可能です。
ちなみに、
20週以降だと大多数の妊婦さんが安定しているので、そこを目安にしていただくのも良いかもしれません。
16週はまだお腹もそんなに大きくないので、マイナートラブルでお悩みの方もそこまで多くはないようです。
…というのも、マタニティトリートメントのご予約をいただくのは24週以降の方が圧倒的に多いからです。
私の感覚ですと、24週頃からこむら返りが始まった!という方がとても多いです(^^;)
16週からいらっしゃる方は、
「つわりがひどくて疲れてしまったので、一旦自分にご褒美を…」
「高齢出産の1人目なので、マタニティライフを大切に過ごしたい」
「妊娠するのをとっても望んでいたので、マタニティマッサージもずっと受けてみたかった!」
などなど…
ただ単に身体の症状をやわらげたいというだけではない気持ちの方が多い気がしています(^^)
それと精油については、
16週~19週の方と、20週以降の方では若干選べる種類を変えています。
20週未満は少し範囲を狭めて、より安全(作用がおだやか)な精油のみをチョイスしています。
それでもいくつかの中からお好きなものをお選びいただけるので、「選ぶ楽しみ」は変わりません♪
妊娠初期はマッサージを受けられるの?
妊娠初期は、マッサージを受けたい方にとっては残念ながら、受けられません。
なぜなら初期は、まだ胎盤が完成しておらず、奇形や流産といった重大なリスクのある時期だからです。
ただ、これは完全に私個人の意見なのですが、
妊娠初期だからといって腫れものに触るかのように一切のケアをお断りする風潮にも違和感を感じていて…
例えば妊娠初期に頭痛を感じる方は少なくありませんし、気持ちが不安定になる方も多いです。
「安定期に入れば楽になる」と聞いてはいても、いつまで我慢すればよいのだろうか…と心配になる方もいらっしゃると思います。
そんなとき、セラピストに会って話したり、少し触れてもらうだけでも楽になることってあると思うのです。
…というわけで、うちでは妊娠初期でどうしてもケアが必要という方に限り、妊婦さん仕様のドライヘッドスパを行います。
もちろん精油は使いませんし、主治医の先生に確認いただくのも変わりません。
くわしくはこちら
妊娠後期はいつまで受けられる?臨月でもOK?
ミリラッサでは、臨月でもお受けいただけます。
過去には出産予定日の3日前にお越しくださった方もいらっしゃいました。
お仕事もご出産前までがんばっていた方なのですが(しかも立ち仕事!)、むくみでパンパンで夜もぐっすり眠れず…という状態でした。
セラピスト目線では、本当はここまでがんばらずに7、8か月ではもうしっかりお休みしてるのが理想なのですが…
最近の働く女性は皆さんけっこうギリギリまでがんばられる方も多いのですね!
妊娠中の体は基本的には出産が近づけば近づくほどしんどくなるので、トリートメントの必要性は増します。
とくに、
・足のむくみ
・眠れない
・腰痛、肩こり
の症状でお悩みの方が多いです。
…ということで、うちは臨月でも対応しているわけです。
トリートメントは、もともと妊婦さんの施術はシムス位(ななめ横向き)が中心ですが、
臨月の場合は大きなお腹に合わせてさらに体勢を配慮したり、休憩を長めにとったり…
その方の状態を伺いながら進めていきます。
た だ し…
妊娠後期には大きなお腹で外出していただくことになるので、くれぐれもご無理のないように!
ミリラッサではご家族の同伴も大歓迎なので、お一人でのご来店が不安な方はご一緒にいらしていただけます。
その場合、ご家族の方はお部屋でお待ちいただくことももちろん可能ですし、近くをお散歩して終了時間に合わせてお戻りいただくのでもかまいません。
ご来店がむずかしい方には、出張サービスもご用意してます。
マッサージを受けられる時期はサロンによるので、事前確認をしっかりと!
うちでは上記のような形でトリートメントを行っていますが、
サロンによっては20週(6カ月)からだったり、妊婦さんお断りだったり、いろいろです。
行ってから「受けられない!」とならないように、事前にしっかり確認しましょう。
余談ですが…
海外はもっとマタニティマッサージを気軽に受けられるサロンが多いんですよね。
日本は体裁やルールなど気にするお国柄のせいか、受けられるサロンも少なかったり、
受けられても腫れものに触るような施術だったり…というお話を、妊婦さんからけっこう聞きます。
安全性はしっかり守りつつ、もっと妊婦さんがリラックスできる場所が増えるといいのにな…
と思う今日この頃です(‘_’)
まとめ
以上、マタニティマッサージはいつからいつまで受けられるか?についてお伝えしました。
妊娠中は、とにかく深く休んで、リラックスすることが本当に大事!
むくみや老廃物を排出するための臓器など体の器官がはたらくのは、
副交感神経が優位なとき(=リラックスしてるとき)なんです。
アロマのいい香りに包まれて、手のひらに癒されてホッとする…
これだけでもだいぶ楽になると思います。
妊娠期間は長いので、上手にケアしつつベストコンディションでお産に臨めるよう整えることが大切です。
ミリラッサは、ファイトの連続で心折れそうなときも、寄り添えるサロンでありたいと思っています。
もしよろしければ、うちのサロンホームページもぜひのぞいてみてください(^.^)
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