今回は、産後に経験したことのある方も多い、
気持ちのゆらぎについてのエピソードです。
改めて
「産後は単なるマッサージ(体のケア)だけではなく
心に寄り添うことが大切なんだな」と、
とても印象的だったので、
少し前のエピソードにはなりますが、こちらで共有させていただきます。
出張マッサージで、ご出産後に入院中の病院にお伺いしたときのこと。
このときが初めましてのお客さまでした。
ナースステーションで
「入室は少し待ってくださいね」と言われ、
「なんだろう?」と不思議に思いながら、
しばらく待ってからお部屋へ入ると…
看護師さんにさすられ、励まされながら、
すんすん泣いている女性の姿がありました。
入室したときはだいぶ落ち着いていたようですが、
わけもなく不安や涙が一気に込み上げて、
どうしようもなくなってしまったのだそうです。
看護師さんが
「マッサージで少し休んで、リラックスしましょう」
と言って、今やっと状況が飲み込めたところの私にバトンタッチ。
初対面のお客さまで信頼関係もできていないし、
当時まだ35歳ぐらいで出産経験もない私。
ベテラン看護師さんのように励ますことなんてできないし、
どんな言葉をかけても薄っぺらくなるのは目に見えていたので、
とにかくマッサージで安心感とやさしさを伝えるしかない!と心を決めて、
施術を始めました。
呼吸を落ち着けるように、
ゆったりとしたリズムで──
心の奥に届けるつもりで、丁寧にマッサージを行いました。
始めはまだすんすんしておられましたが、
途中から、心地よさに身をゆだねてくださり、
「なんだか、とても贅沢な気持ちです…」
とおっしゃって、後半はお休みされていました。
「深いところに安心が届いたんだな」
と、私もほっとひと安心。
最後は笑顔を見ることができ、病院を後にしました。

マタニティブルーもですが、
産後は、憂うつと体力の限界が同時に訪れて、
自分でも信じられないほど心が落ちてしまう方も少なくありません。
でも、それは永遠に続くものではなく、過程なのです。
また別の方のお話ですが…
マッサージが終わってすぐ、
「あれ?落ち込んでたのは一体なんだったんだろう?っていう感じです」
と、ケロッと我を取り戻して、ニコニコしている方もいらっしゃいました。
体がほどける感覚に集中していると、
いつの間に暗闇から解放されていることも少なくありません。
もし「なんで私、こんなに不安定なんだろう…」
という方は、
ひとりで悩まずに、まずはお気軽にご相談ください。












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