みなさん、こんにちは。
毎日雨がしとしと…
太陽が恋しい今日この頃、
いかがお過ごしでしょうか。
さて先日、
日本の美しい絵画をいろいろ見てきましたので、
ちょっとだけその様子をご紹介したいと思います。
独自の世界観とものすごい画力「河鍋暁斎の世界」

一つ目は、六本木ミッドタウンのサントリー美術館で開催されていた展示
「河鍋暁斎の世界」
東京では終了していますが、
7月に神戸、10月には静岡に巡回するそうです。
河鍋暁斎(かわなべきょうさい)は、
幕末から明治にかけて活躍した、人気の絵師。
7歳から歌川国芳に手ほどきを受け、その後は、
御用絵師(お抱え絵師)の一派、駿河台狩野派で修行を積んだそうな。
その人気ぶりは国内にとどまらず、開国すると欧米人からも注目され
英国人の弟子がいたほど。
今回、世界屈指の暁斎コレクターのコレクションより、
国内の展覧会では初公開となる作品がたくさん展示されていました。

さっそく、入口の猫さん。
「ニャー!!」という鳴き声が聞こえてきそうです。
暁斎の魅力はいろいろありますが、
まずはなんと言っても、その画力。
デッサン力もすごくて、とにかく絵がうまいです。
そして、題材とそのシチュエーションが面白い。
神仏から鬼や妖怪、動物たちなど、
この世のものから幻想世界まで、
躍動感にあふれ、表情ゆたかに描かれています。

猫さんの元の絵「猫又図」
今にも掛け軸から飛び出してきそうです。
っていうか絶対、夜中に出てきてますよね…?w


「百鬼夜行図屏風」
この屏風絵なんて、すごい昔の絵なのに今見ても新しく感じるほど!
こんなにキャッチーな可愛い妖怪たちを思いつくなんて、
キャラクターデザインの力も相当なものですよね。
それぞれに名前がありそう。
思わずドラゴンボールの鳥山明さんがよぎりました。
この、漫画・アニメの超!先駆けとも言える世界観が、
今も昔も海外でウケるんだろうな〜と、納得。
猫はもちろん、鴉(からす)や蛙などの動物たちも、
まるで人間のようにユーモラスに描かれていて、
見ててストーリーが浮かび上がってくるようでした。
さらに、
暁斎は人前で即興で絵を描く「席画」を得意としていました。
(その絵の写真がなくてすみません)
タイムスリップして、その場で見てみたいな〜
生涯に描いた枚数も相当なもの。
酒好きで、書画会で描いた絵が見咎められて逮捕されたこともあるんだとか。
きっと、すごい激しいエネルギーの持ち主だったんでしょうね。

「地獄太夫と一休」
平日の午後に行ったのですが、会場は大盛況でした。
男性が多かったのも印象的です。
東京で見逃した方は、神戸・静岡へ遠征してみてはいかがでしょうか。
とくに、不思議なキャラクターやお絵描き好きな男子!一見の価値ありですぞ。
浮世絵で見る湘南の風景

お次は、浮世絵の世界へ。
前回のポーラ美術館の記事でも少し触れたことですが、
西洋絵画で自分の好きな作風を知るほどに、
日本の絵画を見なきゃって思うようになりまして…
ジャポニズムに影響を受けた絵画を見ているから当たり前なんですが、
それが好き、共感しやすいって思うのは、
私が日本人で、浮世絵に見られるような日本的な表現が
深いところに染み付いているからに違いなく、
現代のアニメや漫画も、日本の古い絵画表現の延長線上にあるな〜、と。
そして、これを西洋絵画を見てて気づいたのがまたおもしろい。
海外留学したときもそうでしたが、
異文化に触れると、自国を外から意識するから
新たな気づきがあるんですよね。
前置きが長くなりましたが…
お隣の辻堂駅にある、
「藤沢市 藤澤浮世絵館」へ行ってきました。

藤沢市のキャラクター「ふじキュン」が案内役♡

美術館ではなく、資料館みたいな感じで、
東海道五十三次の、とくに湘南〜西湘にまつわる展示がいろいろ見れらます。

富士山と江ノ島の景色は、当時から大人気だったようです。
江之島詣の様子などもたくさんありました。

歌川広重の「富士見百図 初編」

「富士三十六景 相模七里ヶ浜」

「富士三十六景 相模江之島入口」
鳥居から覗く富士山の景色は、実際の写生ではなく
歌川広重の想像で描かれた構図だそうです。

そしてこちら!
ゴッホの「タンギー爺さん」の背景にかかっていることで知られる、
「富士三十六景 さがみ川」

照明が微妙で…
どうしても光が入ってしまうのですが、ちょっと近くで。
茅ヶ崎住民にとっても身近な相模川が、ゴッホの絵の中にあったなんて…
すごーく不思議な感じがします。

日本橋の絵も、魚河岸とか、お店屋さんなど、
当時の町の様子がリアルに描かれてて、つい見入ってしまいます。
それにしても、関東平野って本当に、平らなんですよね。
タイムスリップして、江戸時代の日本橋から富士山を見たいなぁ。

これは各地名が書かれた地図。
「江の島」のすぐ向こうに「エボシ嶋」と書かれ、
イルカの背びれ見たいのがちょこんと出ているのが見えますか?
岩、じゃなくて、嶋と呼んでいたのですね。
こちらは、絵巻。
ヴォイニッチ手稿を思わせるような
ちょっと間の抜けたお顔が可愛いです。



お辞儀する、ふじキュン♡
こちらは、「東海道五十三次図屏風」(作者不明)

江戸城と日本橋から始まって藤沢までと、さらに三島からの景色など、
人々の表情がゆたかに細かく描かれています。
お侍さんがいたり、町人がいたり、
馬が暴れてたり…
まるで、ウォーリーを探せ!笑
これ、左下に小田原の「ういろう」が描かれてるの見えますか?

見つけたとき、思わずニヤリとしてしまいました。
資料室には本もいっぱいあって、
ゴッホやゴーギャンはもちろん、ラファエル前派など
関連する西洋の資料もけっこうありました。
ちなみに入館は無料。
展示替えもあるようなので、またゆっくりじっくり見に来たいです。
最後に、グッズも購入しました。
クリアファイル(1枚150円)と、メモ(250円)。
このご時世に、このお値段にもびっくり。市が運営しているからかな?

このメモがとっても可愛くて…♡
「山東京山(さんとうきょうざん)作 歌川国芳画
朧月猫の草紙 二編上・下 表紙」

肉球模様と、
中にもちゃんと猫さんたちがいるんです〜

しかも…
歌川国芳って、河鍋暁斎が小さい頃に手ほどきを受けた浮世絵師ではないですか。
無類の愛猫家だそうで、
これまた猫好きで知られる作家・山東京山の「朧月猫の草紙」では、
まるで人間のような猫たちの姿がユーモラスに描かれています。
みんな、動物好きなんですね…(^ ^)
なんか、こんなに時代が変わっても、
猫の絶妙な仕草を見て笑ったり、
富士山が見えると嬉しくなったり、
私たちってそんなに変わらないんだなって、ちょっと安心しました。
浮世絵にご興味のある方は、
ぜひ訪れてみてくださいね♪

レアなふじキュン♡











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