妊婦さんにも、自分をまだ愛せてない人にもおすすめの本☆『つるかめ助産院』

 

今日はとってもすてきな小説をご紹介^^

過去にはNHKのドラマにもなったので、知ってる人も多いかもしれません。

 

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『つるかめ助産院』

小川 糸

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妊婦さんにはもちろんおすすめ!

でも個人的には、

「自分を、そして人を、まだ心から愛せてない」

「自分の生い立ちに納得できてないことがある」

…なんて人には、とくにおすすめしたいお話です!

 


あらすじ

※ネタバレあります!

 

舞台は沖縄の離島を思わせる、南の島。

主人公のまりあが1人で降り立つところから始まります。

少し前に、夫の小野寺君が突然すべての荷物を置いたまま自ら姿を消してしまったため、途方に暮れたまりあは

「かつて2人で婚前旅行に来た思い出の島に行けば、小野寺君に会えるかも…」

と、再び島にやって来たのでした。

 

でもそんな期待も虚しく、そこに小野寺君はいません。

代わりに出会ったのは、島で「つるかめ助産院」を営む、鶴田亀子先生でした。

そして間もなく先生から、自分が妊娠している事実を知らされます。

 

突然のことに戸惑いを隠せないまりあ。

最初は赤ちゃんを産むかも悩んでいましたが、先生のやさしい計らいで助産院に住みながらお手伝いをしつつ、お腹の子を育むことに…

 

実は、まりあは捨て子。

つらい過去を抱えて生きて来たため何事も悲観的にとらえがちでしたが、島での生活がたくさんの気付きを与えてくれます。

 

印象的な出産に立ち会ったり…

いつも明るく生きているように見えた先生や仲間が、実はつらい過去を抱えていたり…

心から慕っていた仲間が海で命を落としたり…

 

さまざまな出来事を体験する中で、お腹の赤ちゃんと一緒にまりあ自身もたくましく成長し、やがて出産の日を迎えます。

 


感想

私は2回読んだのですが…

2回目で最初は気付けなかった大きなテーマにフォーカスできて、

生きてることへの感謝で胸がいっぱいになりました!!

 

1回目は、助産院を舞台に起こるストーリーをスラスラ楽しめます。

「産まれること・生きること・死ぬこと」

生きてる人なら誰しもが体験するこれらは、

当たり前でありながら、とても神秘的だったり…

ときには無情だったり…

でも、それが「生」を全うすることなんだよねー!と改めて実感。

 

もちろん、妊婦さんにとって励みや参考になる箇所も盛りだくさん♪

島のゆたかな自然やご飯のシーンは、読んでるだけで元気が湧いてきます。

先生のどーんと心強くてあたたかい言葉も、きっと安心感につながるはず!

 

『がんばったりしなくていいのよ。妊婦さんはバカになるのが一番なんだから』(P75)

『あなたは育む人なんだから、それだけでもう立派に仕事しているじゃない』(P90)

『お母さんが気持ちいい出産をして、あーこの子を産んでよかった、って感じてくれたら、それだけで子供の将来は安泰だと思うから』(P161)

『出産なんて誰にもわからないのよ、本当のところは。神秘的な未知の世界、それが出産なの。〜中略〜

ただ一つ、あらゆる人に言えるのは、みんな、生まれてきたってこと』(P169)

 

などなど…

出産を控えた妊婦さんは、まりあと一緒になって先生に背中を押してもらえるのではないでしょうか?

 

途中からまりあがどんどん強くたくましくなっていくのも、読んでて心地よかったです。

…そして迎えた2回目の再読。

私が感じた真のテーマは、ズバリ

「愛」!!

 

捨て子のため愛情不足で育ったまりあですが、妊娠をきっかけに自分自身の出生と向き合い、

「私もちゃんと愛されてたんだ!」と自覚できるようになります。

 

どんな生い立ちの人でも、かつてはちゃーんとお母さんとへその緒でつながっていて、一生懸命産まれてきたから、今ここにいる。

先生は、そんな大切なことをまりあに気付かせてくれます。

 

また、あたたかい仲間と生活する中で、

里親の安西夫妻や小野寺君に対して

「なんでもっと私から色々してあげなかったんだろう…」

と、慈愛の心が芽生えます。

 

愛って本当におもしろくて、

誰かから「愛される」ことでも満たされますが、

こちらから「愛す」ことは、何よりも愛のエネルギーを全開にする近道!

 

そしてこちらから愛すためには、まず

「自分で自分を愛すこと」が不可欠。

 

つまり…

『慈愛』は、『自愛』から生まれるんです(^o^)♡

それと、

個人的におもしろかったのは、話の中で「妊婦マッサージ」が出てきたこと!

まりあが助産院でお手伝いする中で、自分の『手当ての才能(P96)』に気付き

流産で心身のバランスを崩した妊婦・艶子さんや、デイサービスでお年寄りのマッサージをすることで、人の役に立つ喜びに目覚めます。

 

実はこの本…

図書館で「どれを借りようかな〜」とフラフラしてたらたまたま目に入り、助産院にまつわる話ならと手に取ったのですが…

読んで思わず「お!」となりました。

 

再読した頃に私も愛のすばらしさに気付く出来事があり、

ちょうど施術でも「愛を伝える」のを意識し始めたときだったので…

なんともグッドタイミング。

 

生まれてきた人は誰でもみんな、天からギフトをもらっていて、

それは別に金メダル級の特別な才能ではなくても

笑顔が素敵とか…

声が大きいとか…

調べものが得意とか…

食べることが好きとか…

ささいなことでも、使い方次第で誰かを幸せな気持ちにできるなら、何でも才能だと思います。

 

それを世のため人のために使うことは、きっと自分の中の大きな愛に気付くきっかけになるはず。

 

そしてその流れを知ったら、

自分が今生きていることに感謝せずにはいられなくなるはずです。

 

…最後はかなり壮大な話になりましたが…^^;

 

『つるかめ助産院』は、

まりあを通じて、読んだ人それぞれが

「生まれてきたこと」

「自分の中の愛」

について、新たな発見ができる本だと思います^^

 

ちなみに、ドラマには有村架純ちゃんも出演しているんですよね〜

今度はDVDも借りて見てみよう♪

 

 

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