『あなたの体は9割が細菌』を読んでー アレルギー・肥満・心の病気にも影響する腸内細菌。それは妊娠中から赤ちゃんのお腹を整えようとしていた!

 

 

アレルギー反応が腸内で起こるのは、すでにご存知の方も多いと思いますが…

腸内細菌…つまり微生物が、

アレルギーはもちろん、肥満、うつ病、自閉症にも

大きな影響を与えるというのは、まだ知らない方が多いのではないでしょうか?

 

あなたの体は9割が細菌

著者のアランナ・コリンは、マレーシアの熱帯雨林でダニに噛まれて細菌感染し、まともな生活を送ることができなくなりました。

その後、治療のために大量の抗生物質を長期にわたって投与。

抗生物質は絶大な効果を発揮してくれたものの、もともと体の中にいた細菌も殺してしまったため、今度は胃腸が弱くなったり、あらゆる病原体をなんでも拾うようになってしまいました。

この本は、著者がそこから回復する過程で、ヒトは100兆個もの微生物と共存し、その影響・恩恵を受けながら生きているということに気付き、あらゆる研究・検証の末に書かれたベストセラーです。

 

 

今まで私も玄米菜食に始まり、断食、ケトジェニックなどなど、いろんな食事療法を試してきたので腸内環境の大切さについては知っていましたが、

ここまで「細菌」の影響が大きいとは知らず…

結局すべては腸内の微生物(マイクロバイオータ)なのねー!!!と、目からウロコ(^.^)

 

また妊娠〜授乳期において、

産道や母乳を通じて赤ん坊のマイクロバイオータをととのえようとする微生物のすごい役割についても、大切なことがたくさん書かれていたので…

 

印象に残ったことをまるっとシェアしたいと思います!

 

※最終的にかなり超大作になってしまったので…

適度に休みつつお読みくださいm(_ _)m

 

目次

  1. 同じ食べ物でも、どれだけエネルギーを吸収するかは微生物しだい
  2. 肥満は生活習慣病ではなく、感染症?
  3. 腸内細菌は、心の健康も左右する
  4. 遅発性自閉症が抗生物質で改善した例
  5. アレルギーとリーキーガット
  6. 抗生物質が引き起こす悪影響
  7. 出産時に贈られる、微生物のプレゼント
  8. 母乳はなぜ重要か
  9. 妊娠中の母体の体重増加について
  10. おわりに

 


1. 同じ食べ物でも、どれだけエネルギーを吸収するかは微生物しだい

以前、断食のブログで森美智代さんのことをご紹介しましたが、彼女はもう20年以上も1日1杯の青汁だけで元気に生きています。(しかもちょっとふくよか)

彼女の腸内はまるでウシのような状態らしいのですが…

 

この本にもウシやパンダのことが書いてありました。

大型の草食動物(&森さんのような人)がなぜ草だけであんなに大きな体を維持できるのかというと、食べ物を消化吸収してエネルギーに替える作業を微生物にアウトソーシングしているからなのです。

ウシの遺伝子だけでは繊維質の草から栄養分を取り出すことはできないので、そうすることが得意な微生物を胃腸に住まわせ、お任せしているというわけ。

 

微生物がいる腸壁では指状突起が長く伸びて表面積を増やし、一見ほとんど栄養にならないような食物でも、そこから必要なエネルギーを引き出しているのです。

これによって草食動物は、辺り一面にたくさん生えている草を栄養として生きていくことができます。

 

また、腸内細菌は太った人と痩せた人では異なっていて、太った人の腸内細菌は少しの食べ物でもたくさん吸収して脂肪として貯蔵しようとします。

 

つまり…

「摂取カロリーは実際にどれだけ食べるかよりも、腸がどれだけ吸収するかで決まり、

その吸収量は手伝ってくれる微生物がどれだけいるかに左右される」のです!

 

この話を踏まえると、いわゆる「カロリー計算」の常識も覆されます。

つまり、同じカロリー表示の食べ物でも人によってどれだけ太るかは異なるというわけです。

 


2. 肥満は生活習慣病ではなく、感染症?

健全な量の脂肪がたまると、脳にもう充分だと伝える「レプチン」というホルモンがあるのですが、

肥満が進むと、レプチンがたくさん分泌されても脳が感知できなくなる「レプチン耐性」がついてしまうそうです。

耐性がつくと、いくら食べても食欲が収まらず食べ続けてしまうことに…

この耐性は、マウスだとレプチンを注射をすればあっという間に食べる量が減るのですが、ヒトだとレプチン注射では治せないそうです。

つまり、「ヒトは太ると食欲の調節とエネルギー貯蔵のメカニズムが正常に働かなくなってしまう」ということ。

 

さらに、肥満は生活習慣病ではなく感染症の一種だという説があります。

 

これについては、一番疑いのあるウイルスでの実験が許可されなかったため正確なところはまだわからないようですが、

それに似たウイルス(AD36)に感染したニワトリが太ったことや、肥満者の30%がこれに感染していること、またAD36も通常のエネルギー貯蔵システムを改変してしまうことがわかっています。

 

今後の研究結果が気になるところですが、

過去には胃潰瘍もストレスとコーヒーのせいではなく「ヘリコバクター・ピロリ」という細菌による感染症だと認められたことがあるそうなので…!

少なくとも肥満は、生活習慣病というよりもエネルギー貯蔵システムの機能障害と言えることが示唆されていました。

 


3. 腸内細菌は、心の健康も左右する

自閉症やうつ病など、心の病気といわれるものが微生物のせいだといきなり言われてもイメージがわかないと思いますが、

自然界には菌類の感染で異常行動に出てしまうことが本当にあります。

 

例えば冬虫夏草(とうちゅうかそう)という菌類の一種に乗っ取られたアリは、集団から抜け出して木に登り、幹の北側にある葉脈に(死ぬまで動けなくなるにも関わらず)食いつき、自分の体を固定します。

間もなくアリの体を乗っ取った冬虫夏草は芽を出し、胞子を放出。

そしてまた、落ち葉の下にいる新しいアリに取り付く…

と、こんな具合に自分に都合のいいようにアリを操っているそうな。

まるでバイオハザード( ;  ; )

 

宿主のふるまいを変える微生物は他にも、狂犬病ウイルスやトキソプラズマなど…

 

ちなみに、心を操るわけではありませんが

インフルエンザウイルスが年々増えているのは皆さんご存知のことと思います。

昔は40℃ぐらいの高熱が出るのが普通でしたが、今は微熱がダラダラ続く型や、時期も乾燥した真冬にとどまらず、しぶとくなってますよね。

これは、高熱を出すとすぐに薬で治療してしまい、ウイルスからすると長く生き延びることができないから微熱ぐらいにしておいて、ヒトがインフルエンザと気付くのを遅らせて、その間にたくさんの宿主に感染する…とこういう仕組みなのだそうです。

 

おそるべし…( ;  ; )

微生物も生き物だから、生きるのに必死や…

 


4. 遅発性自閉症が抗生物質で改善した例

「自閉症の原因が腸にある」ことの証明になる話が、アンドルーという少年の例で出ていました。

彼は健康体で生まれてきましたが、生後15ヶ月の頃に耳の感染症のため抗生物質の投与を何度も受けました。

途中、下痢もあったのですが、担当医は抗生物質の副作用だからと気に留めず治療を続けたそうです。

 

そして最後の治療クールの後、今まで見られなかった行動(突然怒り出したり、叫んだり…)が多発し、自閉症と診断。

その後母親エレンの努力により、アンドルーは破傷風菌(クロストリジウム・テタニ)に感染して自閉症を発症している疑いが発覚。

破傷風菌を殺すために抗生物質を投与し始め、2日後にはアンドルーの多動は驚くほど落ち着いたそうです!

 

生後15か月に耳の治療で抗生物質を大量に使ったため、それがアンドルーの腸内マイクロバイオータを乱し、破傷風菌を増殖させてしまったことが原因だとわかりました。

 

また、エレンは自ら多くの論文を読んで何かよい治療はないかと調べていたとき、

「破傷風菌に腸内で感染したときは、脳の神経に影響しうること」

「破傷風の神経毒素が迷走神経を通って腸から脳に到達すること」

を知りました。

アンドルーの話は、自閉症だけにとどまらずあらゆる脳の障害も腸が関係している可能性を示唆しています。

 

そして2004年、「腸とマイクロバイオータと脳」について日本人学者2人によって初めて追究され、その実験結果から

「腸内微生物は、体の健康を左右するだけでなく心の健康も左右していた」こと、

「乳幼児期に腸のマイクロバイオータが乱されると、その影響が小児期以降にも現れることがある」ことが示されました。

 

「腎臓や心臓の不具合をカウンセリングで治そうとするのが無益なことは誰にでもわかる。なのに、脳の不具合だけはカウンセリングで治せると信じられていたのは、今となっては笑止千万だ。

脳(心)がおかしくなったときは、本人か、親か、生活習慣のせいにされる。」

と書いてありまして、それでもまだマイクロバイオータにフォーカスした治療法が町医者レベルにまでしっかり行き渡ってるかというと謎な気はするものの、

この本が世界中で出版されベストセラーになっているのは、本当に、ようやく!!

みんなが健康にまつわる真実をシェアできる時代になってきたんだな…と、ちょっと感激。

 

 

それから、アンドルーの話で出てきた「迷走神経」

これは脳から腹部に伸び、さまざまな臓器に枝分かれしている神経で、小さな電気インパルスが流れている電線のようなもので、指示を出したり知覚の変化を伝えたりするそうです。

迷走神経は腸の状態を脳に伝えるのですが、さらにおもしろいのが、いわゆる「虫の知らせ」のようなものも脳に伝えていること。

つまり、直感とかそう言った予感的なものは腸が先に感知して、電気インパルスによって脳に伝えられるのだそうです!

実際に重度のうつ病患者に「ハピネス・ペースメーカー」という自動で迷走神経を刺激する装置を付けておくと、患者は着実に明るくなるそうですよ。

 

さらに驚くべきことに、神経伝達物質を産生しているのはヒト細胞だけではなく、マイクロバイオータも同じように物資を作り、迷走神経を刺激して脳に情報を伝えているんですって!

 

数年前に食事療法を習ったとき、先生が

「食事を変えれば心も明るくなるんですよ!」

と言ってたのが、この本のおかげで科学的に理解できました(^ ^)

マイクロバイオータはいわば天然のハピネスペースメーカーというわけですね。

 


5. アレルギーとリーキーガット

冒頭にも書きましたが、アレルギー反応の7割は腸内で起こるというのを聞いたことある方も多いと思います。

実際ここ何十年の間にアレルギー患者が増えているのは、病原体との接触というよりマイクロバイオータの組成が変わったからと言われています。

また、のちにアレルギーを発症することになった赤ん坊の腸内では、そうでない赤ん坊の腸内より微生物の種類がずっと少なかったそうです。

 

「リーキーガット」というワードは聞いたことがあるでしょうか?

いわゆる「腸漏れ」です。

健全なマイクロバイオータがいれば、腸の細胞をつなぐ鎖は堅固で細胞間にすき間はできないのですが、

マイクロバイオータが乱れると免疫系が刺激され、細胞間にすき間を作って水を放出しようとします。

このとき、すき間からあらゆる毒素が体内に入ってしまうという、厄介な症状です。

 

代替医療で言われてきたことなので、科学界・医学界ではリーキーガットに対して今まで懐疑的だったらしいのですが、近年ではその信憑性を無視できなくなっているそうです。

実際、うつ病や自閉症、統合失調症、肥満、アレルギーの患者には、腸の透過性の高まりと慢性的な炎症が見られるケースが多かったそうで…

 

さらに興味深いと思ったのが、赤ん坊のときに母親と引き離されたり愛する人を失ったりするようなトラウマ的な出来事があると、腸にすき間ができることがあるそうです。

およよ(´・_・`)

 

いずれにしても健全なマイクロバイオータを保つことが、明るく健康に、幸せに生きていくカギということは間違いなさそうですね!

 


6. 抗生物質が引き起こす悪影響

ではなんで過去数十年に渡ってマイクロバイオータの組成が変わってきてしまったのでしょうか?

その原因の一つは抗生物質にあるようです。

 

1942年、ペニシリンが初めて人の命を救って以来、抗生物質は無数の命を救ってきました。

ただし、ペニシリンを発見したアレクサンダー・フレミングは、

「この薬に耐性をつけさせないためには量が少なすぎても期間が短すぎてもいけない。正当な理由なく使うのも良くない」

として、何度も注意を呼びかけたそうです。

 

しかし今日、死にゆく人をよみがえらせる奇跡の薬は、ちょっとした風邪やインフルエンザをはじめ、本来は不必要な場面で安易に処方されています。

(風邪もインフルエンザも細菌ではなくウイルスによる病気なので、抗生物質は効かない!)

 

なぜ抗生物質を日常で使うことが良くないかというと、耐性菌の出現を促すということに加え、

皮膚の発疹や下痢などの不利益が、利益を上回ってしまうからのようです。

 

まさに著者が熱帯雨林でダニにかまれ、抗生物質の大量投与を受ける中で起こったことがこれに当たりますが、

抗生物質は病気の直接原因となっている菌だけを選んで殺すことはできなくて、私たちにとって良い菌まで皆殺しにしてしまうのです。

 

なので抗生物質の治療中に胃腸の不具合を経験する人も多く、その原因はもちろんマイクロバイオータの乱れというわけです。

 

とくに印象的だったのは、「2歳になるまでに抗生物質の治療を受けた子どもはのちに喘息、アトピー、花粉症を発症する率がそうでない子どもと比べて2倍も高い」ということ。

 

もちろん著者は抗生物質を全否定しているわけではなく、その恩恵を決して忘れてはならないとも述べています。

その上で、「抗生物質のメリットとデメリットの両方を天秤にかけ、その時々の状況に合わせて使うか使わないかを決めるべきだ」と言っています。

 

あとは、抗菌剤と体臭についての記述もとても興味深かったのですが…

長くなるので割愛します。

 


7. 出産時に贈られる、微生物のプレゼント

コアラのお母さんは、生まれたばかりの赤ちゃんコアラに「パップ」という糞便に似た離乳食を与えることで知られています。

コアラが食べるユーカリの葉は有毒で、赤ちゃんコアラの腸にはまだこれを分解する微生物がいないため、パップを与えることで微生物を届けるのです。

 

自然界ではこのように、「生きていくのに最良の微生物一式」を母から子に与えることが、どの生き物にも言えるそうで…

ヒトもその例外ではなく、肛門が膣口のそばにあるのも、子宮収縮ホルモンが排便を促すのも、意味があってのことなのだと著者は言います。

 

新生児の腸内にいる細菌は、母親の腸内ではなく、膣内の細菌と近いそうです。

膣内に多いのはラクトバチルスという乳酸菌ですが、

これがいる所には病原体は存在しないほどすごい菌で、自ら抗生物質を作り出すこともできるそうです!

また、乳酸菌はミルクを餌にしてエネルギーを作り出します。

つまり、乳酸菌は腸内で赤ちゃんを悪い菌から守り、ミルクをエネルギーにして生きていくために働く、必要不可欠な細菌なのです。

 

さらに妊婦の膣には、いつもは腸内にいる細菌も混じっているそうなのですが、

これもまた、その菌が赤ん坊の腸内を守るために役立つのだそうです。

 

なので…

・赤ん坊が産道を通って(=膣の細菌を全身にまといながら)生まれてくること

・(今はキレイに消毒されるけど)糞便もつけながら生まれてくること

これらは、実はとても大事なことなのだと著者は言います。

自然の摂理ってすごいですね!!

 

帝王切開がどんどん増えていることに警笛を鳴らす本は何冊か読んだことがありますが、この本にも書いてありました。

(ちなみにWHOは帝王切開の実施率を全出産の10〜15%に収めるべきだとしている)

自然分娩が困難で止むを得ず帝王切開になる場合でも、帝王切開のリスクの方が高いことがけっこう多いそうで…

 

そして、帝王切開で生まれた赤ん坊はアレルギー発症や、自閉症と診断される確率などなど…いろんなリスクも高くなるそうな。

その原因はやはり、産道を通らないために微生物を得られなかった…というのが大きいようです。

 

なので、帝王切開で生まれた赤ん坊に膣の微生物を移すという、大規模な臨床実験も行われています。

方法は簡単で、膣に入れておいたガーゼの小片を、取り出した赤ん坊のまずは口に、次に顔を、最後に全身をこするというもの。

実際に、経膣出産で生まれた赤ん坊の腸内に見られる細菌種が増えていたそうです。

 


8. 母乳はなぜ重要か

ーーー*ーーー

先述の分娩方法のこともそうなのですが、この本の推奨する形で出産・育児しなかったという人ももちろんいると思います。

研究結果は変えられない事実ですが、

「そんなの後から知っても…!返って知らない方が良かった!」という人もいると思うので念のためお伝えしますと、

実際には私の周りにも、帝王切開&完全ミルクだったけどみんなが驚くほど強くて健康!という人も多いです。

たぶん子どもの健康には、「微生物」のほかにもいろんな要因があるのでしょう。

後悔や不安ではなく、「知識として知っておいて損はない」という気持ちでお読みいただけたら幸いですm(._.)m

ーーー*ーーー

 

著者は母乳についての重要性も、

…というより母乳を与えないリスクについて、説いています。

 

母乳の大部分はオリゴ糖ですが、ヒトはオリゴ糖を分解するのに必要な消化酵素を持っていません。

そのため、母乳にあるオリゴ糖は無駄なものと思われていたのですが、実はそれが腸内細菌の餌になるのだそうです!

ヒトの母乳には130種類ものオリゴ糖が含まれており、これはヒト特有の性質だそうで、例えばウシには数種類しか含まれません。

そしてこのたくさんのオリゴ糖が、まだ不安定な赤ん坊の腸内環境をととのえ、免疫系の発達に重要な役割を果たすのだそうです。

 

母乳は、赤ん坊の成長段階に応じて成分が変わるのですが、赤ん坊のマイクロバイオータが安定してくると徐々にオリゴ糖の含有量を減らします。

 

また、オリゴ糖の含有量を変えるだけではなく細菌も変わるそうで、出産直後には数百種の微生物が入っているそうです。

やがて出産から数ヶ月経つと、母乳には成人の口内にいるのと同じ微生物が入っていて、これは離乳に備えてのこととされています。

 

さらに驚くべきことに!

乳房組織(母親の乳房の中)には、通常は膣や腸にいる乳酸菌も含まれているそうです。

これは免疫系が悪い微生物を追い出すだけではなく、乳酸菌のようにいい微生物を腸や膣から乳房へ引き渡す手伝いをしているということ。

 

ヒトは妊娠、出産、授乳期のあいだ、赤ん坊の腸内環境をととのえるために、

あらゆる手段・メカニズムで微生物を届けようとしていたんですね!!!

 

ちなみに、母乳に含まれる微生物は出産方式によって変わるそうで…

それには「陣痛」によるホルモンか何かが関わっている可能性があって、同じ帝王切開でもそれが計画なのか陣痛後なのかでも、母乳の成分が違ってくるようです。

 

 

また著者は、粉ミルクのリスクについても触れています。

粉ミルクで育つ赤ん坊のマイクロバイオータは、母乳のときと比べて細菌の種類が多いそうです。

 

大人であれば微生物の多様性が大きい方が健康ということになりますが、赤ん坊の場合は逆だそうで…

なぜかというと、厄介な病原菌であるクロストリジウム・ディフィシルも入ってきてしまうからだそうです。

 

細菌が多いために、粉ミルクで育つ赤ん坊は、感染症にかかりやすくなったり、皮膚炎と喘息を発症しやすかったり、他にも糖尿病、虫垂炎、多発性硬化症…

そして過体重になりやすいといったリスクが高まるのだそうです。

(私自身、生後2ケ月ぐらいからミルクだけで育ち、超ドスコイ体型だった…笑)

 

ちなみにWHOは、生後6ヶ月は母乳だけで、その後は2歳まで適切な補完食を組み合わせた母乳育児を続けるべきだと勧告しているとのことです。

 


9. 妊娠中の母体の体重増加について

妊娠中に体重が増えるのを気にする人は多いけれど、微生物のことを知ると、ちゃんと意味のあることだと納得するかもしれません。

 

妊娠中は膣内だけでなく、腸内のマイクロバイオータの組成比も変化します。

妊娠後期に一気に体脂肪や血糖値などが高くなったときの数値は、肥満患者では不健康を意味しますが、妊婦の場合は別で、

・日々成長する胎児を支えるのに充分なエネルギーを母親に蓄えさせておくため

・母乳を産出するのに必要なエネルギーを蓄えてるおくため

なんだそうです。

 

後期の微生物の組成がいつまで残存するのか、何がきっかけで元に戻るのかは、

授乳の開始や陣痛時のホルモンが合図になるのかもしれないし、母乳育児は「赤ん坊への体重移行」とよく言われるけれど、正確なところはまだわからないらしい…

けれども、母乳育児をした母親はその後の人生で2型糖尿病や、高血圧、心臓病になりにくいということはわかっているそうです。

 


10. おわりに

目には見えない小さな小さな微生物が、ここまで私たちの健康に関わっていたとは驚きでした。

 

幸い日本には、世界に誇るべき「和食」「発酵食品」のすばらしい文化が根付いています。

「私は微生物と共存している」

「お腹でマイクロバイオータを大切に育てている」

そんなイメージを持ちながら、心身の健やかハッピーを目指して生きていこうと思います(^ ^)

 

 

また、これはジャンルを問わず言えることですが…

ここ数年で今までの間違った常識とか、権威とか、

そういう支配的なものがどんどん崩れて、個々がのびのびと輝ける時代になってきているのを感じています。

 

健康についてもしかりで、

一部の人の利益のために多数の健康や命を削ぐような「悪い仕組み」がちょっとずつではあるけれど疑問視され、

昨今ではそれぞれが自ら、より健康だと思う道を選べるようになってきています。

 

この本は、そんな新たな時代への後押しになるようなヒントがいっぱいです。

その分、現在一般的とされている常識をくつがえすような内容も多いので戸惑う人もいるかもしれませんが…

それを越えてもっと広く一般的に「真実」が広がって、地球規模で健康な人が増えていくことを心から願っています!

 

ブログではシェアし切れなかったことがまだまだたくさんあるので、ぜひ読んでみてください(^ ^)

※そよそよ図書室でもお貸出ししてます♪

あなたの体は9割が細菌(10% HUMAN)

 

 

 

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